モテたかった話

高校1年生の時、僕はとにかく彼女が欲しかった。

 

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彼女が欲しかった僕は、ナカノスタイリングワックス5番を指でとんでもない量をすくって髪の毛に毎日つけていた。シャンプーが大変だった。

 

あと香水とか付けてた。ウルトラマリンってやつ。ウルマリとか言ってた。
15年前に買ったのにまだ半分以上残ってるよ。今度ライブ中にギターで叩き割ってみます。

 

しかし、そんな僕の日々の努力は虚しく、彼女は全然できなかった。

 

怒らないで聞いてほしいんだけど、15歳の時の僕は結構なナルシストで、自分のことを結構かっこいいと思ってた。

何なら顔面レベルならタッキーに負けてないんじゃないかと思ってた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誇張なしに、1時間毎にちっちゃい鏡で自分の髪型チェックしてた。ヤバいよね。

短時間に髪型そんな乱れねーだろ、絶対に。

 

自信家な僕は、彼女が出来ないのが不思議でしょうがなかった。

 

でも、彼女が出来ないって結局そういうとこだったんだろーな。

 

改めて思い返すと、めちゃくちゃ痛いやつだった。
たまに当時を思い出すと自分がサムすぎて心臓が痛くなる。

 

 

 

 

そして、周りの友達が続々と彼女が出来ていくなか、もうひとり彼女が出来ないやつがいた。

そいつをピー太郎と呼ぶことにする。

 

ピー太郎は僕と同じようにブス側の人間だった。

この時、僕は運良く童貞ではなかったが、ピー太郎は童貞だった。

 

 

ピー太郎は高1から高3までほぼ毎日「彼女がほしい・・・。」と言っていて怖かった。

 

 

 

 

 

 

 

時は経って、高3になった僕達。

この時、何故か後輩の女の子と付き合うブームが起きたんだけど、僕もその波に乗って彼女が出来た。

 

 

 

 

 

 

そしてプー太郎は・・・、この波に乗れなかった。

僕達は気まずくて唇を噛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

プー太郎はガタイが良いし、心はイケメンだ。

「首から下はイケメン」と女子から言われていた。

 

「プー太郎の良さをわからない女なんてロクでもねーな!」とかめっちゃ上から目線でプー太郎のことをよく慰めていた。気持ちよかった。

 

 

 

 

 

しかし、その後プー太郎に転機が訪れた。

 

「前略プロフィール」っていうネット上にプロフィールを載せるサービスがあったんだけど、当時の中高生はみんなこの「前略プロフィール(通称:前略プロフ)」をやっていた。

その前略プロフに、「ゲストブック(ゲスブ)」という匿名でコメントを残せるシステムがあった。

 

ちなみに、イケメン達の前略のゲスブには、彼らと関わりを持ちたい女の子からのコメントで溢れていた。

「彼女いないんですか?」「メルアド教えてください」「今度話しかけていいですか?」

トップレベルのイケメンだと、他校の女子からコメントが来たりする。「電車でお会いできて嬉しかったです」とかね。芸能人かよ。

 

羨ましかった。

 

対して僕らブスオールスターズのゲスブはほぼアダルト広告で埋まる。

プー太郎のゲスブは一時期、「エロ美」という名前のアダルト広告がほぼ毎日投稿されていた。多分投稿されなさすぎて広告スペースだと思われていたんだと思う。

 

 

僕らは、エロ美しかコメントが来ないプー太郎をいじっていたんだけど、数カ月後、ついにプー太郎の時代が来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プ ー 太 郎 の ゲ ス ブ に 女 子 か ら コ メ ン ト が 来 た の だ !!

 

見た感じ、後輩の女子っぽい感じの子だ。

 

僕らはもうプー太郎に彼女が出来たみたいなテンションになった。

 

その女の子のコメントがどんなだったかは覚えてないんだけど、「彼女いないんですか?」的な文章だったと思う。

 

 

 

 

 

 

これもう告白されるだろー!!プー太郎おめでとー!!ってみんなで言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、その後特に進展はなかった。

 

 

 

 

 

 

あれ?おかしくね?

もしかして向こうも告白するタイミング見計らってんじゃない?って感じで僕らの中でなっていた。

 

そこで僕らの中で1つ結論が出た。

 

 

プー太郎は足が速かった。
そして、今度の学年最後の体育祭のチーム対抗リレーは何と一番最後に走る人(何て言うかわからん)に選ばれていた。

 

爆足で走るプー太郎を見て、その女の子は告白を決意するに違いない。

何なら爆足プー太郎を見た他の女の子も好きになるに違いない。

 

プー太郎は絶対に体育祭後にメールアドレスを聞かれまくる。

 

 

そして、チーム対抗リレー。

 

プー太郎は最後に走ったんだけどマジで速すぎて他の人をブチ抜いていった。

 

で、僕が記憶を捻じ曲げてなければ、確かプー太郎が逆転で一位になって、うおー!プー太郎すげー!かっけー!ってなった気がする。みんな拳上げたからね。マジでドラマみたいだった。

 

 

あれ?マジでプー太郎一位になったよね?笑
なんか自信なくなってきた。俺らも拳なんて上げたっけ?

当時の記憶がまだある友達がいたらLINEで連絡してほしい。

 

 

まぁいいか、話戻そう。

 

 

 

 

そして周りの女子が、え〜あの人すごーい!やばーい!って次々に言っていた。これは完全にプー太郎の時代が来たと確信した。そりゃかっこいいよな、ブチ抜きだもん。

 

 

 

(これが僕達の友達、プー太郎だ!どうだ!かっこいいだろ?!今更気づいても遅いよ?!)

僕は心の中で叫んだ。

プー太郎も多分何か手応え的なものを感じたと思う。

 

とにかくすごい感動した。

 

 

 

 

 

 

 

そしてあっという間に時は流れて卒業式。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プー太郎「いや、全然出来ねーじゃん。

 

 

 

 

 

 

そう、その後もプー太郎は童貞だし、彼女も出来なかった。

 

これには思わず僕らも苦笑い。

さすがに青空を見上げるよね。

 

あんだけ僕らで、「プー太郎絶対彼女できるわ!命かけたっていいよ!」って盛り上げといて、この結末だからね。僕ら全然命かけてないし生きているし笑ってるし。

 

 

僕達はその後、男の友情が一番良いよな!ってことで高校生活に幕を閉じた。

 

男の友情って最高!!

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、プー太郎以外の僕達は、高校を卒業して合コン三昧の日々を送ったのであった。

やっぱり女性って最高!!

 

 

 

そんなプー太郎が今はどうか知らないけど、幸せになってると良いな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後、ここまで書いて気づいたけど、最初ピー太郎って書いてたのに途中からプー太郎に変わってるね。

それもアリだよね。

 

じゃあね。青春時代よ永遠に。

 

 

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