勝利を確信した合コンには魔物が潜んでいる

これは僕が20歳くらいの頃の話だ。

 

 

スポンサーリンク

 

 

成人を迎えてから友達とよく合コンに行っていた。

 

当時の僕は21歳くらいだ。

 

今でこそ「合コンでは友達が出来れば良い」っていうスタイルだが、
当時は対戦相手とピットインすることが目的でありゴールだった。
ゴール以外の結果は全て敗北を意味しているのである。

 

僕らは協定でそれを結んでおり、
全力で仲間をサポートし、隙あらば自分でゴールを決めるスタイルだった。

 

 

 

僕は狙っている子がいた。
まだメールでしかやり取りをしたことがなかったが、
僕より2つ年上のその子の写メはすごい可愛かった。

 

長澤まさみに似ていたので以後まさみと呼ぶことにする。

 

しばらくまさみと連絡を取っていたところ、まさみは僕のことを好きなんじゃないかと思った。

数回やり取りしただけで僕の心は簡単に燃え始めた。
僕はただでさえ燃えやすい。
着火剤も新聞紙もいらない。ライターで直接火を炭につけるだけで簡単に燃える。

 

 

 

 

僕は何としてもまさみと飲みたかった。

まさみも僕と飲みたいと言ってくれていた。

 

そして最後に、寝る前にまさみからメールが来た。

 

 

 

はやくケイタくんに会いたいなぁ~♪

 

 

 

 

 

 

 

 

んんー・・・?

 

 

あのー・・・すみません、もしかしてこれはいけるんじゃないでしょうか・・・?

 


ケイタ脳内首脳会議でおそるおそる発言したところ全員が可決と判断した。

 

僕はまさみをゲットすることにした。

 

 

 

 

 

というのを、僕の友達Aに話したところ、「俺も一緒に飲みたい」と言い出した。

僕はまさみをAに取られない自信があったし了承した。

 

 

そもそも、Aはまさみの写メを見て「俺あんまタイプじゃないや」とか言ってた。失礼なやつだ。

 

 

 

 

その後まさみに、「僕の友達が飲みたがっている」と話したところ、じゃあ合コンしようか、ということになった。

 

まさみ・・・、僕の友達であるAのために合コンを提案してくれるなんて・・・良い子だ・・・。

僕は居酒屋の個室をすぐに予約した。秒で予約した。

 

 

 

 

 

合コン当日

僕はAと事前に待ち合わせをして、
まさみは僕が狙ってるからお前は手を出さないでくれと伝えた。
Aも「わかった」と言ってくれた。

 

 

 

しばらくして、集合場所にまさみとまさみの友達がやってきた。

まさみはやっぱり可愛かったし、まさみの友達も可愛かった。

 

 

 

 

僕達は一緒に居酒屋に入り、酒を飲み始めたらすぐに打ち解けた。

 

 

 

僕達のなかで、ギャグに徹する合コンをするとその日は楽しい想い出になるだけで、それ以上の良い思いが出来ないというジンクスがあった。

そのため、今回は終始ちょっとかっこつけることにした。

 

 

 

 

 

その後しばらく当り触りが無くて記憶に残らないような適当な会話を続けていたところ、
合コンも終盤に差し掛かってきた。

 

 

 

 

 

 

すると、Aが突然コソコソしながらスマホをいじりだした。

 

おいおい・・・合コン中に携帯いじるなよ・・・フン。

 

そんな事を思って優越感に浸ってる僕にメールが送られてきた。相手はAからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさみちゃん・・・俺の足めっちゃツンツンしてくるんだけど・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさみーーー!!!!!

 

 

足間違えてるーーーー!!!

 

 

 

足ツンツンする相手ワシやろがーーーー!!

 

 

 

ほんでお前その足は君のことタイプじゃないって言ってたやつの足ーーーー!!

 

 

 

 

僕はバレないようにチラッと掘りごたつの下に目をやると、
確かにまさみの足先がAの足先をツンツンしていた。

 


画像は拾いものだがこういうやつだ。

 

 

 


えぇーっ?!何だいこれはーっ?!

 

 

 

 

更にまさみはそういう視線を完全にAに向けていた。
そういう視線とはそういうことだ。「二人で抜けよう」だ。

 

 

まさみシフトチェンジ速すぎ!
僕の事忘れるの速すぎー!!

 

 

まさみはもう僕に対して脈が無かった。終わった。
ちなみに、まさみの友達はハナから僕のことを男友達としてしか見てない。
つまり、今日はもう僕の負けである。
サッカーだったら600対0くらいの完敗だ。ゴールキーパーいない説。

僕は完全に戦意喪失した。

 

 

 

そんな魂が抜けかけてる僕の元にまたメールが送られてきた。

Aからだ。

 

 

 

 

まさみ行っていいすか?笑

 

 

 

チラッと横を見ると嬉しそうな顔をしているAがいた。

当時の僕は心が狭かった。
ムカついたので絶対に妨害したろうと思いながら僕はメールを返した。

 

 

 

 

 

だめ

 

 

 

 

Aは不思議そうな顔をしていた。

お前無理なんだから俺が行っていいだろが、という顔をしていた。

ごもっともである。

 

わかってる、僕がもう無理なことはわかってるよ。

だけど僕はお前も一緒に地獄に引きづり込みたいんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

飲み放題も終わり、僕たちは居酒屋を出た。

二次会どうするー?などと会話をし始めており僕は焦った。

 

 

 

「ねぇー?ケイタどうするー?」

 

まさみが白々しく僕に聞いてきた。

 

 

Aに良い思いをさせたくなかった僕はとっさに発言した。

答えはこの一択しかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最後にみんなで牛丼食べて帰らない?」

 

 

 

 

みんなが「こいつマジか」って顔をした。

僕自身も「俺マジか」と思った。

 

 

 

場の空気がサーーーーッと冷めていくのを感じた。
本当にサーーーーッと引いていった。

女の子二人が「あっ・・・おなかもう空いてないんだよね。かえろかな」と言い始めた。そりゃそうだ。

 

 

 

当時ツイッターが流行っていなくてよかった。

流行っていたら確実に、
「ねぇ聞いて!合コンのシメに牛丼誘うブスがいたんだけどwwww」とか書かれてた。

 

 

女の子二人はそのままサーっと帰っていき、
連絡先を聞きそびれたAが隣に茫然と立っていた。

 

 

 

 

「お前・・・わざとだろ?」

 

 

そう聞いてきたAに返事する前に強めの肩パンをされた。

それがめちゃくちゃ痛かった。

 

 

 

痛すぎて悶えまくってる自分が何か面白くて笑ってたらAも笑った。

その後僕達は肩を組みながら2軒目を探して飲みに行った。

 

 

 

そう、この世は男の友情が一番なのだ。

みんなは友達を大事にしようね。

 

 

 

 

 

 

もちろん翌日からまさみに連絡しても返事は来なくなった。

キモいやつ認定ハンコを無事押されたようだ。つらい。

 

 

RELATED POSTS


返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。