アムウェイに勧誘された話:その2

前回は、アムウェイに勧誘された話を書いたが、今回はその後、2回目のアムウェイ勧誘をされた話を書こうと思う。

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前回、S先輩からアムウェイに誘われた僕だけど、
その後も別に距離を置くことなく普通にS先輩と接していた。

 

僕はアムウェイのシステムは嫌いだし自分でやりたいとも思わないけど、
周りでやってる分には気にしなかった。
危害がこっちに来なければ、止めもしないし話題に触れもしないスタンスだ。
S先輩は後ろめたい気持ちがあるのか、最初僕に気を使っているような態度だったが、そのうち自然体に戻っていった。

 

S先輩はバイトが終わるといつもすぐに帰っていたし、バイト仲間同士の飲み会にも顔を出さなかったから、何者なのかがあまりわからない人だった。

 

しかしよくよく話を聞くとS先輩はプロのスノーボーダーらしい。
僕は後々実感することになるんだけど、
エクストリームスポーツをやってる人って、実はアムウェイやってまーす!っていうケースが多い。
サプリとかを扱ってるからかな?
バンドマンは少ないかな。今までで2人くらいにしか会ったことがない。

 

ただこれは単純に僕の運の問題かもしれないから真に受けないでほしい。

 

 

 

 

S先輩は某スケートブランドの大会で優勝したり、インタビューを受けるくらい有名な選手だったみたいだ。

 

 

 

ある日、バイトが終わった後に僕とS先輩がまかないを一緒に食べている時、S先輩がカバンからサプリが入ったケースを取りだした。

そのサプリが入ったケースが何となく気になったから純粋に質問してみた。

 

 

 

「そのケースかっこいいっすね。そういうのどこで買うんですか?」

 

 

 

これが失敗だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

S先輩のスイッチが入ったのだ。

 

 

「このケース?これは友達の店で買ったよ(ケースの話終了)。
それよりこのサプリなんだけどかなり良いんだよ。俺いつもバイトフルタイムで入ってるじゃん?それでもこれ飲むと次の日疲れ残らないし体の調子いいんだよねー!一個いる?あげるよ!」

 

ケースの話は3秒で終わったがサプリの話が始まってしまった。
ゾンビにワクチンを打って治ったと思ったらS先輩はまだゾンビだった。イキイキとしだした。

 

 

僕はS先輩からサプリを一粒もらい、渋々口の中にいれた。

S先輩はキラキラした目で僕を見つめながら感想を求めてきた。

「ねぇ、どう?どう?!」

 

 

ハッキリ言って粒のサプリを飲んだところで違いなんてわからないから、「何かすごいっすね」としか言えなかった。

間違いなく純度100%アホの答えだったけど、S先輩は嬉しそうだったから僕も嬉しかった。

 

 

その後、S先輩が僕にこう言ってくれた。
「そういえばケイタって身長が俺よりちょっと小さいくらいだよね?俺のウェアとボードいらない?ってかスノボやってる?」

 

どうやらS先輩は、自分が着なくなったウェアとボードを僕にくれるらしい。
これは単純に嬉しかった。
僕は、「えー!欲しいですー!スノボそんなガチでやったことはないですね!」と答えた。

 

 

S先輩は「マジ?!じゃあ今度俺らの集まりに来なよ。1泊2日で20人くらいで宿貸し切ってパーティしながらスノボしてるからさ!色んな人をケイタに紹介するよ!人脈も増えるよ!」

 

 

 

・集まり

・パーティ

・紹介

・人脈増える

 

 

この単語、アムウェイに勧誘されたことのあるアムウェストの間では、アムウェイをやってる人を見分ける判断基準となっているくらい、実はめちゃくちゃ地雷な単語なのだ。なので、フォントサイズを大にしてまで書いた。

 

でも当時はそんなこと知るわけもなく、
大人でもパーティとか楽しそうなことやってんだな、と思って参加することにしたんだ。

何より、参加人数が大勢いるんだから勧誘とかも別にないだろうと思っていた。

 

しかし、いざ蓋を開けたら地獄の始まりだった。

 

 

 

パーティ当日、
貸切の送迎バスが待ち合わせ場所にやってきた。

 

バスが停車すると、その中から一人、ボスらしい人が降りてきた。
その人はシャツを第4ボタンくらいまで開けてサングラスをケミストリー掛けしながら誇らしげな顔をしていた。

 

※イメージ

俺パンチあるでしょ?この大人数のパーティの始まりが運転手付きの貸切バスだぜ。スケールデカいだろ?クゥ~↑↑
的な雰囲気をビンビンと出していた。

 

 

 

このパーティには男女合わせて30人ほどが集まった。

僕らはゾロゾロとバスに乗り込み、僕は隣の席に座った人に挨拶した。

その人は、体格も身長も大きかった。見た目が怖かったから以後殺し屋と書くことにする。

 

 

「俺殺し屋!よろしく!」(急滑降握手)


※急滑降握手サンプル

 

 

急滑降握手をした後、僕は殺し屋と他愛のない雑談をしていた。

 

雑談をしながらも、殺し屋が何の気無しにかばんから出した水筒をバスのドリンクホルダーにスッと置いた。

 

 

僕を水筒を見て息を飲んだ。

 

 

 

 

 

 

ん?

 

 

ほぎゃー!そのロゴー!!

 

 

 

 

 

 

完全にアムさんのロゴや~~!!

 

 

 

 

僕はその時気づいた。

 

 

あたりを見回すと同じ水筒を持ってる人が2,3人くらいいた。
これ絶対全員チームアムやないかい。完全無敵の結束力、チームアムさんやないかい!!えらいこっちゃやで!!

 

その後、バスのドアが静かに閉まり走り出した。

もう帰ることはできない。

 

 

こうして1泊2日の地獄のツアーが始まったのである。

 

続く。

 

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